天井材というものは、昔は木の一枚板を使っていたものである。最近はほとんど一枚板を使うことはなくベニヤの合板である。ベニヤの合板も一枚板も外から見たのではほとんど変わりなくちょっと見わけがつきにくい。今ではむしろ一枚板よりベニヤの合板製の方が木に狂いが生じなくてよいとされている。そして、このベニヤの合板も最近は天井材として、昔の一枚板のように「木理(もくり)」をそろえて売っている。この木理には、「板目(いため)」、「杢目(もくめ)」、「柾目(まさめ)」、「糸柾(いとまさ)」などがあるが、夜寝ているときなど天井を眺め、木理を見ながらいろいろのことを想像するのは誠に楽しいことの一つである。
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私も小さいときからよくいろいろのことを思いうかべたことがある。この想像力を豊かにするためには木理の中でも杢目が一番楽しい。天井材はよく柾目にかぎるなどという人もいるが、やはり私は杢目の方がよいような気がする。