自動車インターネット販売も本格化

2011.06.06

自動車流通でも、革命が着々と進みつつある。オートバイテルをはじめとするインターネット販売が、一九九九年秋、次々と立ち上がった。自動車産業は、今まで営業マンが足を棒にして戸別訪問して売り込む、血と汗と涙の営業で伸びてきた。しかし、その結果、日本の自動車産業の営業の生産性は一人当たり毎月四台でしかない。インターネット販売では三〇台、七・五倍売れている。トヨタだけでも販社には一二万人のスタッフがいるといわれている。単純に考えれば七・五倍の生産性になったら一万六〇〇〇人ぐらいで済むということになる。販売コストは大幅に下がる。三〇〇万円のクルマは二〇〇万円になるかもしれない。いまや、説明を受けないとクルマの機能が分からないという時代ではない。またクルマを買うときにトヨタ系列だけみて買うだろうか?今の時代なら、いろいろな系列のクルマを見比べて買いたいのが消費者のニーズだ。ネットワーク上で自由に比べられれば大変便利だ。特に忙しいビジネスマンは、夜ゆっくり調べながら自分に一番合ったものを選ぶ。こういうことができるのがインターネット販売なのだ。アメリカではすでに自動車を買った四〇%以上の人がインターネット販売を活用している。インターネット販売が本格的に立ち上がると二万三〇〇〇店ある自動車販売店のうち、一万店はつぶれるだろうと予想されている。二五分の一の国土に一万八〇〇〇店、二〇万人以上の営業マンを抱える日本の自動車ディーラーに大激震が起きるのは間違いない。トヨタは、自動車ディーラー破壊につながるこの動きに、警戒を示す。しかし、ホンダや日産は、どちらかというと前向きだ。「なぜか?」全米で三〇%を超えるGMのシェアは、なんとインターネット販売では一〇%以上下がるという。強いディーラー網に支えられていた「シェア」がインターネットで破壊される可能性があるのだ。これを、そのまま日本に当てはめればどうなるか?一二万人を擁するトヨタの販売軍団。四〇%近いトヨタ車のシェアを支えた強い仕組みが、一気に弱みになる可能性がある。