スタイルを完璧に確立しているヨーロッパ

2011.05.06

服を着ていてもいなくても、その人らしさが匂い立つ。そんなスタイルを完璧に確立しているヨーロッパの女性たちに、私は強く憧れる。そしていつか、そんな服を着ていてもいなくても、その人らしさが匂い立ちたいものだと切望する。しかしまた一方で、まだ未完成であるならば、それも慈しんでいこうと。そうも思う。未完成でも、自分を愛して服を選んで着せてやろう。そういうふうにして一生の間に、ひとつひとつ積み重ねていった服たちで、私のワードローブはいつしかいっぱいになるだろう。ミュリエルの服は完成度の高いシンプルなものだったけれど、そういう未完成な悩みや迷いを許さない冷たさがあった。イタリアで花開かなかったのも、もしかしたらそのせいかもしれないと思った。