1985年の臨時教育審議会において

2011.04.06

1985年の臨時教育審議会においては、主要課題として「生涯学習体系への移行」が審議され、これまで学習機会を整備・提供する側の視点からの「生涯教育」というあり方から、学習者の視点からの「生涯学習」へと、その視点が移行していくことになったのである。この時期にいたってようやくわが国の生涯学習は、理念から施策の段階に入ったといえる。このように、日本において生涯学習体系への移行が要請された背景には、科学技術の高度化や情報化・国際化など、急激な社会的進展があり、時々刻々と変化する知識や技術を常に身につけていかなければならないということがあった。そしてその一方で、人々が学校教育へ過度に依存することによる、学校中心の教育体系の肥大化にともなう学歴偏重の弊害を是正することが求められていた。つまり、過熱した受験競争や偏差値の偏重、画一化・硬直化された学校教育、あるいは、学校に不適応な子どもの増加などという学校教育のなかで生じていた歪みを改善していかなければならなかったのである。
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