ラジオ講座を聞いたりするのも、リスニングの練習法になりますが、少し視点を変えて、次のような方法はどうでしようか。ラジオやテレビのニュースをあらかじめ録音しておきます。これは日本語のニュースの副音声として流されている同吽通訳でないほうがよいでしょう。CBSイブユングユユース、BBCのワールドユユース、ラジオならばAFN(かつてのFEN)といった、生の英語のニュースを録音しましょう。ニュースをひととおり聞いてみてください。そしてニュースの中でとくに自分にとって関心のあるものを何度も繰り返し聞いてみるのです。ニュースを聞いて、だいたい内容がわかったとします。次に、英字新聞で同じ内容の記事を読みます。そうすることによって耳で聞いたニュースを正しく理解できていたかどうか確認できます。さらに次の段階では、1週間くらいしてから「Time」とか「Newsweek」などの週刊誌で関連記事を読みます。こうしてニュースの内容を確認すれば、ラジオやテレビのニュースよりも新聞のほうが詳しいですし、また週間誌のほうが幅広い背景知識が入ってきます。このような練習を繰り返すと、リスニングの能力を上げていくことができます。テープレコーダーについても私なりの考えがあります。私はソニーのICリピートというテープレコーダーを長年利用しています。これにはICチップを用いて瞬間的に再生する機能がついています。瞬間再生の時間は4秒、8秒、16秒と段階的に設定できます。ある部分を繰り返し聞きたければ、ボタンを押すと何度でもそこを聞き返すことができるのです。私はこのテープレコーダーを重宝に思っていて、ソニーがこの種のテープレコーダーを発売して以来、使い続けています。それにしても、なぜ同業他社が同じようなテープレコーダーを発売しないのか不思議です。私のような利用法をする人があまりいないのでしょうか。このようにして私はリスニングの練習をしますが、これを「耳と目をつなげる」作業と呼んでいます。段階的に、まず耳でニュースを聞き、そして新聞を読み、さらに週刊誌で背景情報を詳しく知るのです。耳で聞いただけでは理解できなかった単語でも、読めばわかるものが数多くあります。聞き取れなかった単語でも、目で読むことによって理解できたり、あるいはじっくり辞書を引くこともできるので、語彙も増えていきます。