最近、マンガ雑誌の編集者たちから、小学生が少年マンガを読まなくなってきたという話をよく聞く。マンガの文字ですら読むのが面倒くさいと思っている子が多いのだそうだ。かってアメリカで任天堂のゲームボーイが大ヒットしたとき、「ゲームのわずかな文字だけれど、それでも文字を読んでくれてうれしい」とアメリカの親たちが言っていたのが大きな話題となった。テレビやゲームの発達で、日本の子もアメリカの子もほとんど文字を読まなくなったということだ。せめて『ハリー・ポッター』でも読んでくれればと思うかもしれないが、それは非常に要求水準が高いことだと認識しておいたほうがいいだろう。子供の好き嫌いもあるから、小説や物語にこだわる必要はない。まずは興味の持てる分野で文字に接することを覚えさせよう。ニュースに興味があるなら、小学生新聞や普通の新聞を読ませる。科学に興味のある子なら、図鑑を読ませる。音楽に興味のある子なら、音楽雑誌でもいい。コンピュータ雑誌、車の雑誌などなんでもいいから、ともかく文字に接することを覚えさせる。読書をさせる前に、まず文字から情報を得るという習慣をつけさせることが大切だ。