ここ何年かのうちに、わけのわからない健康法や健康食品が、一大ブームを巻き起こしては消えていきました。それこそが問題なのです。一過性のものが本物であるはずがありません。それはメーカー側のありとあらゆる手練手管をつかったイメージ戦略にすぎないのですから。本来は自然のなかに存在する健康に役立つ栄養素を、科学技術が発達すれば、今度は合成で安直に作ってしまう。同じ化学式だからいいじゃないかと石油からでも平気で作ってしまう。その後どうなるのかなど知ったことではない……。こんな恐ろしいことがまかり通っているのが現代なのです。最近も、ある原料メーカーの方から、天然成分と合成成分の廃棄の違いについて、興味深いお話を聞く機会がありました。天然成分の場合は、安全なものですので、そのまま川に流すことができます。また、肥料として農家などに売却することも可能です。ところが、合成成分はダイオキシン等の問題があるため、川に流すことなどできませんから、業者に出して800〜1000℃で焼却後、燃えカスが残ります。その燃えカスは何の成分かわかりません。そして、最後は、どこにどう埋められるのか不明……。あなたの近くに埋められているかもしれません。ある日突然、環境ホルモンや何か得体の知れないものになって現れるかもしれないのです。つまり、合成成分の場合は、どこにも捨て場所がないのです。また、捨てたあとに、私たちの生活環境や地球環境に問題が起こる可能性が十分にあるのです。このような「あとは野となれ山となれ」といったメーカーの無責任な態度こそ糾弾されなければなりません。一時の流行に惑わされず、人間としてのプライドをもって、真正面から問題を受け止めていきましょう。その覚悟が、消費者にも必要です。あなたが商品を買うか買わないかで企業の存亡が左右されるのです。悪質な企業は「ノー」とはっきりいわれることで、淘汰され、変化していかざるを得ないでしょう。また、企業自身も、「本気で」情報公開をしていく必要があります。一連の食品メーカーの不祥事が問題となっていますが、消費者にウソをつかない、きちんと責任をとる企業のありかたが今、問い直されているのです。